教員不足の理由や原因と生徒への影響は?解消するための対策を考える

子どもを持つ親にとっては、とても身近な学校の先生。

自分の子供を任せる相手ですから、担任の先生がどんな先生なのか興味がない親はいないと思います。

 

近年、教員不足が深刻化しています。

特に小学校・中学校の先生が足りていないようです。

 

教員希望者数は決して少なくないはずですが、どうして教員不足になってしまっているのでしょうか。

いろいろと調べてみました!

 

 

職業「学校の先生」って人気がないの?

 

 

「教員不足」が深刻化しているということは、「先生になりたい」と思う人が減っているのでしょうか?

 

教員免許取得者の数を調べてみたところ、小学校の平成18年の教員免許取得者は、1万7000人ほどでした。

また、平成14年までの過去5年間の教育免許取得者は、いずれも1万7000人前後。

 

中学校の平成18年教員免許取得者は、5万人ほど。

平成14年までの過去5年間の教員免許取得者は、誤差はあるものの4,5~5万人前後でした。

 

小学校・中学校の教員免許取得者は、いずれも横ばい状態なのです。

 

さらに、高校教員免許となると、毎年7万人ほどの方が免許を取得しているのです!

 

小・中・高すべてを合わせると、毎年13万人前後の人が先生になれる資格を取得しているということになります。

 

 

これは理容師・美容師免許交付件数の約4倍、調理師免許交付件数の約2,5倍の数字です。

 

つまり、「学校の先生」という職業は、人気の職業なんですね。

 

免許を取得した人が必ずしも教員試験を受けるわけではないとは思いますが、
この数字を見ると、どうして教員不足が起こるのか信じられないですよね。




 

教員不足が深刻化している理由とは?

 

 

 

教員不足を引き起こしている一番の大きな原因は、「正規雇用者を増やさないから」でした。

意外にも原因ははっきり明確にわかっているようです。

 

近年では少子化が進み、子供の数が少なくなっていくことがわかっているために、教育委員会が「非正規雇用者」、つまり臨時採用者ばかりを募集しているんだそうです。

 

働く側としては、いつ契約が切られるかわからない「非正規雇用」は、将来が不安ですよね。

 

出来れば「正規雇用者」として、学校の先生になりたいはずです。

 

また、非正規雇用のお給料が安すぎて、生活していけないという現実もあるそうです。

 

 

臨時採用の枠ばかりを増やして、正規雇用の枠を増やさないため、臨時採用枠が埋まらない。

これが原因で、教育不足が起こっているわけです。

 

 

正規雇用者の採用率がものすごく低い!

では、実際どれぐらい正規雇用者が少ないのでしょうか。

 

調べてみたら、小学校の先生になるための教員試験を受ける人数に対し、競争率は毎年4倍越えでした。

 

小学校の先生はまだまだマシで、中学校の先生なんて、競争率は10倍です!!

 

つまり10人に1人しか受からない非常に狭き門なんですね。

 

この門をもっと広げることができれば、教員不足になるなんてことなさそうなのですが・・・。

 

 教員になるのってどれぐらい難しい?!試験内容について

 

狭き門と言われているだけに、教員試験の内容って気になりますよね。

 

私のお友達に小学校の先生をやっている方がいるので、いろいろと聞いてみました。

 

試験の内容は、県によって違うそうですが、大筋は大体同じ。

 

一次試験では、筆記試験(教職・教養、教科専門Ⅰ)、口述試験、集団面接があります。

 

二次試験では、クレペリン検査、筆記試験(教科専門Ⅱ)、小論文に加え、実技教科、口述試験(集団討議・個人面接)があります。

口述試験とは、口頭で問題を出し、口頭で答えさせる試験のことを言います。

 

いずれの試験もかなりの難易度らしく、試験の半年以上も前から何時間も勉強して試験に備えるんだとか。

 

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小学校教員の実技試験では、実際に水泳や、ピアノ弾き歌い、体育の試験がある県もあるそうですよ!

小学校の先生って全教科授業しないといけないので、マルチに出来ないとダメなんでしょうね。

 

これだけ試験があったら、すべてをオールマイティにこなせる人って限られてきてしまうような気がします。
確かに狭き門になってしまうのも納得がいきますね・・・!

 

ちなみに、以上実務経験があると、1次試験は免除されるそうです。

臨時の講師としてでも先生をしておけば、試験に有利になるということですね。

 

 

教員不足によって起こる生徒への影響

 

 

中学校になると、各科目ごとに担当の先生が違うはずですが、教員不足により、技術家庭科や美術科、音楽科の先生が確保できず、授業が行えない事態が起こっているそうです。

 

通常では、その教科の免許を持っていないと授業できないはずなのに、臨時免許を出して他の教科の先生に授業してもらったりして、しのいでいる学校もあるんだとか。

 

例えば、社会科の免許を持った先生が、数学の授業をしたりするんだそうです。

 

当然専門的な知識はないわけですから、学力アップを望むことはできませんし、深い内容まで教えることは到底できませんよね。専門外なんですから。

 

これでは、塾の講師のアルバイトとたいして変わらないような気がしました。

 

教員の確保ができず、先生が見つかるまでその教科だけ何カ月も行われない学校もあるようです。

 

事態は思った以上に深刻ですね。。

 

 

教員不足解消のために、過去に正規雇用者を増やした例があった!!

 

 

では、ただ単純に正規雇用者を増やせばいいのでしょうか?

 

実際に、ある県では教員不足対策として費用を投じ、教員を大量採用したことがあるそうです。

 

こちらの記事にとても詳しくまとめられていますので、是非ご覧ください。

 

リンク先:MAG2NEWS>教員不足解消のための「大量採用」が、学校を多忙にしている矛盾

 

結果的に言うと、
数が足りないからといって、今までなら採用しなかった人材をもとにかく採用したところ、教員の質が落ちたために、学級崩壊が多数起こり、今まで以上に多忙になってしまったのです。

 




 

学級担任を務める人材は、量より質!

 

30人以上の生徒を1人でまとめていかなければいけない学級担任に適した人材を厳選するために、正規雇用者の採用試験は狭き門に設定されているということなんだそうです。

 

確かに正規雇用者の枠を増やすことも大切ですが、本来なら採用されないはずの人材を教育の場に送り込むのは考えものです。

 

教員が生徒にたいして不祥事を起こしている事件も毎年たくさん報道されます。

採用の基準を下げて、変な先生が増えてしまったら、また別の問題が生じてきそうな気がします。

 

 

教員不足解消するためにはどうしたらいいか?

 

 

正規雇用者はむやみに増やすことはできない・・・。

臨時採用の希望者をもっと増やすことはできないでしょうか?

 

Twitterでもっともな発言をしている人を見つけました。

 

やっぱり働く以上は、それに見合った報酬・待遇がないとやっていけませんよね。

臨時採用だったとしても、先生になりたい人はたくさんいるようなんです。

でも、生活できるほどのお給料がもらえなかったら・・・。他で仕事を探さざるを得ないでしょう。

 

それならば、臨時採用者のお給料を増やして、希望者をどんどん増やしていき、今までの基準で採用したほうが、教員不足解消には手っ取り早いような気もします。

 

そして、長い目で見て正規雇用者の枠も見直していく。

 

今回話題になったことで、政府がなんらかの対策を打ち出していってくれることを期待したいですね。

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